賭博黙示録カイジ

著者:福本伸行

連載雑誌:週刊ヤングマガジン

第22回(1998年(平成10年)度)講談社漫画賞一般部門を受賞。自堕落な日々を過ごしていた主人公の青年「伊藤開司」が、多額の負債を抱えたことをきっかけに様々なギャンブルに挑んでいく青年漫画。
カイジシリーズは複数に分かれているが、『賭博黙示録カイジ』には
第1章「希望の船」第2章「絶望の城」が収録されている。
作者の福本氏が考え出した独自のギャンブルと、それに命を懸けて挑むカイジの思考や感情の描写が読み手をひき付けて止まない!!
福本作品によく見られる「ざわ…ざわ…」擬音は2種類あり、キャラクターの内面感情を表す時は書体が明朝体っぽくなっている。
人気絶頂期にはコミックがなかなか手に入らず、BOOKOFFでは一時、立ち読みできないコーナーに置かれ袋に入って売られていた。

実写映画化もされている。なんでカイジ役に似ても似つかない藤原竜也なのか。
本人も言っているが、ブラックマヨネーズの吉田敬が最適だったと思う。藤原竜也の起用は大人の事情だろう。

『カイジ』シリーズは他に
『賭博破戒録カイジ』
『賭博堕天録カイジ』
『賭博堕天録カイジ 和也編』
がある

<あらすじ>
第1章「希望の船」
上京後、自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、ある日金融業者の遠藤により、かつて自分が保証人になっていた借金を押し付けられ、法外な利息により385万円にまで膨らんでいることを知らされる。遠藤に誘われるままカイジは、負債者に借金一括返済のチャンスを与えるという、フランス語で「希望」の名を冠すギャンブル船「エスポワール」に乗り込む。
そこで行われるのはカード12枚を使った「限定ジャンケン」。大手金融業者の「帝愛グループ」が裏で取り仕切るそのギャンブルは、うまく勝てば帝愛からの借金は帳消しだが、負ければ命の保障はないというものだった。カイジは幾度となく煮え湯を飲まされながらも、土壇場での閃きと思考を駆使して、生き残りを賭けた勝負に身を投じる。

第2章「絶望の城」
収録:『賭博黙示録カイジ』
エスポワールから辛くも生還したカイジだったが、借金返済はならず、その総額は600万円以上に膨れ上がっていた。4ヶ月後、アルバイト生活に戻っていたカイジの前に、再び遠藤が現れ、新たなギャンブルを持ちかける。今度こそ勝つと決意したカイジは会場である「スターサイドホテル」へと向かい、決死の勝負「鉄骨渡り」に挑む。
多くの人間が転落死していく中、2度の鉄骨渡りをカイジは唯一渡りきるが、主催者側に勝負中の言動を後から指摘され、賞金を得る権利を剥奪される。激昂するカイジの前に主催者である帝愛グループの会長・兵藤が現れ、「もう一度チャンスをやろう」とこれまでのギャンブルを仕切っていた大幹部・利根川と「Eカード」で対決することになる。
カイジは極限の死闘を制すが、帝愛から簡単に切り捨てられた利根川の姿を見て、真に倒すべき存在は兵藤会長であることを痛感させられる。カイジは自身と鉄骨渡りで死んでいった仲間達の無念を晴らすため、自ら兵藤に「ティッシュ箱くじ引き」を挑み宣戦布告する。

アニメ化:『逆境無頼カイジ Ultimate Survivor』 2007年10月~2008年4月
     『逆境無頼カイジ 破戒録篇』2011年4月~9月
映画化:『カイジ 人生逆転ゲーム』2009年10月 (実写)
    『カイジ2 人生奪回ゲーム』2011年11月 (実写)
パチンコ化:CR弾球黙示録カイジ(2007年、高尾)
      CR弾球黙示録カイジ沼(2009年、高尾)
      CR弾球黙示録カイジ2(2011年、高尾)
      CR弾球黙示録カイジ沼2(2013年、高尾)
パチスロ化:回胴黙示録カイジ(2004年、ロデオ)
      回胴黙示録カイジ2(2008年、ロデオ)

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